電話応対をしていると、相手の言い間違いや自分の聞き取りミスに直面することがあります。
特に名前や会社名、専門用語などが出てくる場面では、確認のしづらさや聞き返すことへの気まずさを感じる方も多いのではないでしょうか。

しかし、正確な情報をやり取りすることは、どんな電話でも最も大切なことのひとつです。
この記事では、相手に不快感を与えず、自然に確認・聞き返しを行うための言い回しや心がけをご紹介します。

聞き返すことは「丁寧さ」や「正確さ」の証

まず前提として、聞き返すことは決して悪いことではありません。むしろ、あいまいなまま受け流してしまう方が大きなトラブルや信頼の低下につながります。
「大切な情報を正確に確認する」という姿勢は、丁寧で誠実な対応の一部です。

気まずさを与えない聞き返しフレーズ集

以下は、よくある場面別の聞き返し方の例です。

◆ 名前や会社名が聞き取れなかったとき

・「恐れ入ります、お名前をもう一度お願いしてもよろしいでしょうか?」
・「申し訳ありません、会社名が少し聞き取りづらかったのですが、もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか?」

◆ 言い間違いに気づいたとき

・「○○様ですね、かしこまりました」(正しい内容で復唱することで自然に訂正)
・「念のため確認させてください。いまのお言葉は○○ということでお間違いないでしょうか?」

◆ 専門用語や略語が不明なとき

・「お手数ですが、そちらはどういった意味でしょうか?」
「そのご用語について、少し詳しく教えていただけますか?」

    心がけたいトーンと間の取り方

    聞き返す際は、慌てず落ち着いたトーンで話すことが重要です。

    語尾はやわらかく(例:「〜でしょうか?」)
    相手の話を遮らない
    語尾を上げすぎず、丁寧に確認する

    聞き返す=相手を否定する、と思わせないように「理解したい」という姿勢を伝えることがポイントです。

    繰り返し聞き返すのが不安なときは

    同じ内容を何度も確認するのが心苦しいときは、次のような工夫をしましょう:

    ・1回でしっかりメモを取る
    ・復唱して確認(例:「○○株式会社様、ですね」)
    ・聞き返す際に一言添える(例:「何度も恐れ入りますが…」)

    まとめ

    電話応対では、相手の言葉を正しく受け取ることが最も重要です。 聞き間違いや言い間違いに直面したとき、適切に聞き返す力は“気遣いのスキル”でもあります。

    気まずさを感じる場面ほど、ていねいに、落ち着いて対応することで、相手からの信頼にもつながります。

    日々の応対にぜひお役立てください。